ゴルゴ13はナチスドイツとも激闘を繰り広げています。
南米に逃れたナチス高官によるネオナチとの闘いや、イスラエルの依頼でナチの残党を追うこともあります。
ストーリーの中では、ナチスドイツ副総統だった「ルドルフ・ヘス」などの実在の人物も登場することもあります。
ゴルゴとナチスの闘いの歴史を独自目線で解説します。
ゴルゴ13はルドルフ・ヘスを見抜いた!?
僕が初めてルドルフ・ヘス氏を知ったのは、ゴルゴ13の『裏切りのスワスチカ』を読んでた時でした。ビッグコミック掲載時はまだご存命。 pic.twitter.com/NA2FlubwaS
— 不良将校 (@tiger3kai) August 17, 2018
ゴルゴはナチスと戦い続けています。
今回の依頼人は、ドイツ人のローゼン・マクシミリアンです。
(「ゴルゴ13第61巻「裏切りのスワスチカ」)
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依頼内容は、第二次世界大戦末期にチベットからドイツに渡った義勇兵の隊長で敵前逃亡したゼルの抹殺です。
ゼルは敵前逃亡する際に、ヒトラーの日記を持ち出したとされ、ヒトラー日記を利用して戦後の西ドイツ政権の要職についていました。
ヒトラー日記が表にでることを防ぐために、ゴルゴはゼルの抹殺とヒトラー日記の消去を依頼されたのです。
ゴルゴは、依頼主ローゼン・マクシミリアンが元ナチス副総統のルドルフヘスであることを見抜きます。
見抜いた理由は、ルドルフヘスは生存している説がでていること、マシシミリアンがヘスの容貌に似ていたこと。
そして決定的なのは、ナチス再興を狙うヘスにとって、ゼルが隠し持っているヒトラー日記に書かれている内容によっては、計画が台無しになる恐れがあること。
これらをつなぎあわせると、ヘスの殺害を依頼したマクシミリアンがヘスだと見抜いたのです。
ナチス副総統、ルドルフ・ヘスとは?
ローゼン・マクシミリアン 「裏切りのスワスチカ」単行本61巻
チベット人3人を養う聖人。最終的にはゴルゴに頼るんだけど。
大物感が凄いが、尾行に気づかなかったりするお茶目さがグッド。
この話自体がめちゃ面白いけど、ゴルゴとの会見の最後のシーンは見物。 pic.twitter.com/Th5IuNJzdt— もりお (@nyo3yo2) May 1, 2017
ルドルフ・ヘスとは、元ナチスの副総統で、アウシュビッツ強制収容所の所長で
ユダヤ人虐殺の実行責任者であるといわれています。
戦争末期にドイツ海軍兵士にまぎれこみイギリス軍の捕虜となります。
イギリス軍は捕虜がヘスだと見抜けず、戦後釈放されます。
偽名をつかってきた北ドイツの農場で働いていましたが、行方を追っていたイギリス軍に
逮捕され、終身刑を宣告されます。
その後1987年8月17日に遺書を残して自殺します。
ヘスの自殺には不審な点があり、イギリスによる他殺説や、収監されたのはヘスの替え玉で本人は生き延びているなどの説があります。
ナチ高官のなかで、唯一長期間生存していたヘスはネオナチから神聖視されていました。
ルドルフ・ヘス 生き残り説を検証
ルドルフヘスが生き残った説として、囚われている「ヘス」を診察した医師が
1 ヘスが第一次大戦で負った肺の傷跡がなかったこと
2 ドイツからイギリスに移送されたあと、イギリスで降り立った人物が知性、教養の面であまりにもヘスとは違っていた
3 イギリスへ移送されるのに使われたメッサーシュミット110型機では無給油でイギリスにはたどり着けないこと
こうした理由から囚われている「ヘス」が、本物のヘスではないとされています。
ゴルゴ13,ナチス残党との闘い、鍵十字は錆びず
ゴルゴ13とナチスとの闘いのなかで傑作として名高いのは「鍵十字は錆びず」
(『ゴルゴ13』第10巻第48話)です。
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ゴルゴとナチスとの闘いは『アラスカ工作員』『鎮魂歌に牙を』『リオの葬送』『ナチス鉤十字章は錆びず』、『ラ・カルナバル』と5作にわたって描かれています。
一連のシリーズをもって、ひとつの作品になるのですが、
「鍵十字は錆びず」はとくにファンの根強い人気を誇っています。
鍵十字は錆びず、闘いのポイントは?
そういやゴルゴ13でもナチスは生き残ってたな pic.twitter.com/FTpwK4ck1o
— アイゼ (@SiegEisenach) November 24, 2015
ゴルゴはナチスの基地の位置を聞き出すため、敵の女スパイを尋問します。
その時ゴルゴは「オレがお前の口を割ってやる!もっとも効果的な方法でな!」と、
女からすれば恐ろしくもあり、魅力的でもあるセリフを吐きます。
ゴルゴにとっても「効果的な方法」とは、超A級の「テクニック」を駆使することでした。
女スパイはクスリを飲まされ、ゴルゴに弄ばれた女は堪えきれず秘密を漏らし始める。
なんという尋問なのでしょうか・・。
「鍵十字は錆びず」の戦いで、基地の位置が知られことが最大の敗因でしょう。
ゴルゴ13とナチス残党との闘い、血まみれブリギッタは何者だ?
「サンタ・アナ」 #ゴルゴ13
米国。国際刑事警察機構の策略で、
凄腕テロリストのドイツ人女スナイパーがGの暗殺を引き受けた。
彼女は巧妙に仕掛けを作って、Gをおびき寄せたのだが… pic.twitter.com/7LIRXlgjVx— スウィートレモン (@bluesbone33) April 21, 2018
ブリギッタは「サンタ・アナ」(『ゴルゴ13』第76巻第260話)に登場する
ドイツの女殺し屋「血まみれブリギッタ」です。
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ナチスドイツでは殺しのプロが養成されていました、連合国の高官にハニートラップで
近づき、命を絶つことを目的に女殺し屋も多くいました。
ブリギッタもナチスの流れをくむ殺し屋ではないかと思われます。
ブリギッタとの闘いと最後
ブリギッタはサンフランシスコ近郊の「サンタ・アナ」でマフィアとゴルゴを戦わせ、
隙をついてゴルゴを抹殺しようとします。
乾いたほこりが舞うサンタ・アナで戦うことで、ゴルゴの視力が弱ると踏んでいましたが、
しっかり者のゴルゴはきちんとゴーグルをかけていて、あっさりとブリギッタを葬ります。
ナチスの殺し屋だとしたら、もっと歯ごたえがあってもよかったと思います。
ゴルゴ13とナチス残党との戦い まとめ
1 ゴルゴとナチスは闘いの連鎖
2 ルドルフヘスもゴルゴの眼力にびっくり
3 血まみれブリギッタの最後は自分の血で血まみれ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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