ゴルゴ13はなぜ狙撃にアサルトライフルM16を使う理由は?

狙撃

ゴルゴ13が狙撃で愛用する銃はM16アサルトライフルです。

M16アサルトライフルは、狙撃のために作られた銃ではありません。

軍隊の歩兵が使う自動小銃で、アサルト(突撃)銃といわれ
接近戦での戦闘のために開発された銃です。

なぜゴルゴは狙撃銃を使わずM16アサルトライフルを狙撃に使うのでしょうか?

そこにはゴルゴの計算しつくされた理由と、
狙撃にも使えるアサルトライフルとしての特別カスタムがありました。

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ゴルゴ13の狙撃銃 M16アサルトライフルとは?

M16 アサルトライフルはアメリカ軍の制式自動小銃です。プラスチックとアルミが多用されて
軽量かつ高い命中精度と、射撃時の反動のバランスがいいのが特徴です。

半面、複雑な構造からこまめな分解整備が必要です。

ベトナム戦争時から使われていて、派生型は多数開発され世界中で使われています。

一方、ソ連が開発した軍用自動小銃AKは、重く命中精度はいまいちですが、
どんなに劣悪な環境で使って整備を怠っても発射が可能という、M16とは対極にある自動小銃で、
こちらも世界中で使用されています。

狙撃銃としてのアサルトライフルは?

M16は突撃銃としては命中精度の高い銃ですが、狙撃銃に求められるほどの正確な狙撃ができる銃ではありません。

しかし、軽量なM16の特性をいかしながら狙撃にも使えるように、
狙撃用の派生型が作られています。

代表手的なのが「SAM-R」でM16A2を狙撃銃として改良した、分隊上級射手ライフルで、
アメリカ海兵隊に配備されているM14をベースにしたDMRの後継として開発されました。

ゴルゴ13は狙撃銃になぜM16を使い続けるのか?その理由

さいとう・たかを先生の発言によると、連載を前にして、知り合いのイラストレーターに、
殺し屋が使う銃としてどれがいい?」と聞いたら、
当時最新でプラスティックとアルミを多用した先進的な外見のM16がいいと言われました。

そこからゴルゴが使う銃がM16になった、という説があります。

今となってはさいとう・たかを先生が亡くなられて真偽のほどはわかりませんが、
ゴルゴ13のストーリーの中では何回かゴルゴがM16を使う理由が名言とともに語られています。

「俺は・・「一人の軍隊だ」
(『ゴルゴ13』第149巻 第493話 激突!AK-100 vs M-16より引用) です。

 

これはどういうことなのかといいますと、ゴルゴはたった一人で依頼を遂行します。

武器商人や情報屋などのサポートを受けることや、依頼主の条件で案内人や支援者がつくことはあっても、基本的に狙撃のミッションは一人でこなします。

これが意味することは、たった一人で敵地に潜入し、狙撃を成し遂げ、
離脱までするということです。

狙撃までの間、そして狙撃から離脱までの間に敵との交戦がありうる狙撃なのです。

しかし狙撃銃と交戦用のアサルトライフルを2丁持つことは機動性に欠けてしまいます。
狙撃ができて交戦もできる、この相反する要求にこたえるには、アサルトライフルの命中精度を
狙撃銃なみに高めることです。

また世界中で依頼をこなすゴルゴにとって、メンテナンスなどの部品や弾薬を入手しやすい
ということも重要なポイントです。

こうしたことから、命中精度が高いアサルトライフルで、なおかつ大量に生産され
部品の流通も豊富というM16がゴルゴの相棒になってくるのです。

ゴルゴ13の狙撃銃、傑作M16A2が誕生

連載開始からM16A1を使ってきたゴルゴですが、「傑作・アサルトライフル」(『ゴルゴ13第100巻第308話』)でM16A2に銃を変えています。

M16A2はA1より弾頭部が重く、速射性と殺傷性が増しています。そのためゴルゴの射程がさらに150メートルは伸びたとされています。

ゴルゴ用のカスタムM16A2をつくるため、「精密加工の神様」といわれる銃職人のベリンガーは8年かけて見つけ出したバレルを一週間工房に籠って仕上げました。

ゴルゴの新しい狙撃銃、傑作M16A2が誕生しました。

 

ゴルゴ13とアサルトライフル まとめ

1 ゴルゴが愛用する銃は狙撃銃ではなくアサルトライフル(突撃銃)

2 一人で戦うために、狙撃用にカスタムしたアサルトライフルを使う

3 新しいゴルゴの銃をつくるため、8年もの歳月をかける

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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コメント

  1. […] CIAから宇宙空間に漂う軍事衛星を破壊してほしい、という依頼を受けたゴルゴ13。過去にも「軌道上狙撃」(『ゴルゴ13』第巻第話」)で、宇宙空間で発射できるM16をガンスミスのデイブに作ってもらって、狙撃したことはありますが、今回は何を使うのか。 […]

  2. […] 名前はないにも関わらず、ゴルゴに6時間以上もM16アサルトライフルをもって立ち続けるほどの苦戦を強いていて、名前がないのが惜しいほどの強敵です。 […]

  3. […] 「メデジンカルテル」では、ターゲットの手下たちに追い詰められたゴルゴ、狙撃用のアサルトライフルも持たす、拳銃だけを持って白ブリーフ1枚の姿で30メートのホテルの屋上から飛び降ります。 […]

  4. […] この仕事にはゴルゴ13はM16アサルトライフルは使わず、同じ個所へ15発の弾丸を命中させることができるように「無反動RT15連発銃」を使いました。 […]

  5. […] ゴルゴは「SDR2」のセンサーから逃れるため、体中に泥をぬり、暗視カメラには照明弾を撃ち無力化し、「SDR2」に搭載した重火器の銃口に愛銃M16アサルトライフルの弾丸を打ち込み「SDR2」を破壊します。 […]

  6. […] ゴルゴ13が愛用するライフルは「アーマーライトM16」です。 […]

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