これまで実行不可能な数々のミッションを、圧倒的なスキルと頭脳と肉体でクリアしてきたゴルゴ。
そんなゴルゴはしばしば、現代にも通ずる名言を残し、見るものを虜にする名セルフをはいています。
ゴルゴは自分ルールは守りますが、自分の価値観を押し付けたりはしません。
にもかかわず、ゴルゴのセリフは真理をついていて、聞いたものをひれ伏せさせます。
そこで「duku1050が選んだゴルゴの名言」ナンバー1はこれ
ゴルゴの名言、決めセリフは?
「俺は……この目で見た事しか、信用した事がない…」 人はこうあってほしい未来を見たいもの、主観から逃れ、客観的に物事を見ることはとても困難です。
そんな人間の弱さを超越したゴルゴを体現した名言です。
この名言が登場するのは 『ゴルゴ13』第59巻 第188話「アルヘンチーノ・ティグレ」です。
イギリス海軍よりアルゼンチン元大統領フアン・ドミンゴ・ペロンの殺害を依頼されます。
死んだとされていた元大統領の狙撃の依頼に眉1つ動かさないゴルゴに依頼主の英海軍高官がなぜ驚かないか問いただしたところの名言。
ゴルゴから飛び出した珠玉の名言に、かつて七つの海を支配したさすがのロイヤルネイビーの高官たちも冷や汗をたらしながら「・・・・」と返す言葉もありませんでした。
ちなみにストーリータイトルの「アルヘンチーノ・ティグレ」はスペイン語で「アルゼンチンの虎」という意味です。
ゴルゴの心を打つ台詞
何度も言うが彼こそ究極のソロキャンパーである#ランボー pic.twitter.com/OQrX1vFQWS
— R.E.Biker (@realestatebike) September 6, 2021
ゴルゴは名セリフもはいています。
Duku1050お気に入りの名セリフは「俺は・・一人の軍隊だ」 (『ゴルゴ13』第149巻 第493話 激突!AK-100 vs M-16より引用) です。
一人の軍隊といえば、1973年に出版された映画ランボーの原作:「First Blood」の日本語版でデビット・マレルのアクション小説のタイトル「一人だけの軍隊」を彷彿させます。
「一人の軍隊」と「一人だけの軍隊」両者を分けるのは「だけ」という副助詞ですが、この「だけ」にゴルゴとランボーの背負うものの違いがあります。
「だけ」には一人”のみ”という一人以外は存在しない非存在性が込められています。
「だけ」があるランボーは、たった1で数百名の警官や州兵と戦を繰り広げていく、 それも望んで戦うのではなく戦いに引き込まれていくランボーの苦悩がにじみ出ますが、「だけ」がないゴルゴは誰ともつるむことなく、どんな敵にも一人で挑むプロフェッショナルの覚悟を感じます。
スナイパーとして一人だけでミッションを成し遂げ、これからも遂行しつづけるゴルゴの矜持が感じられるこの一言に稀代の「漢」がいました。
ゴルゴの名言は “運”?
……10%の才能と
20%の努力……そして、30%の臆病さ……
残る40%は……“運”だろう……な……
デューク東郷(ゴルゴ13)
→ pic.twitter.com/shEEyDrbyp— マンガ名シーンBOT (@comicgazo_bot) September 6, 2021
どんな困難な狙撃も機械のように成し遂げるゴルゴ、運などの不確定要素は信じそうにないのですが、実は「運」について語った名言があります。
「……10%の才能と20%の努力……そして、30%の臆病さ……残る40%は……“運”だろう……な……」 (『ゴルゴ13』第66巻 第218話「ロックフォードの野望(謀略の死角)」より引用)
超一流のプロとして生き抜いてきたゴルゴが成功の条件を聞かれ自らの才能は10%、努力が20%という謙虚さ。
スナイパーとして成功してもなお、驕ることを戒める姿勢に、現代社会を生きるビジネスパーソンも学ぶ点が多々ある名言ではないでしょうか。
運がなぜ?意外な事実
運を軽視しないゴルゴ、これは運を頼るのではなく、運を呼び込むための最大の努力をつみあげます。
第156巻第442話「極寒の大地」では、南極の海に落ち、決死のサバイバルで生き抜こうとするたゴルゴに 最後は女神がほほ笑みます。
単に運頼みでは幸運はやってこない。ゴルゴの生きざまが凝縮された結果の「運」なのです。
ゴルゴの名言、こんどは臆病?
サルノリは猿→人は猿から進化した→ゴルゴ13は人間
ヒバニーは兎→ゴルゴ13はうさぎのように臆病
メッソンは臆病→ゴルゴ13は臆病よって誰を選んでもゴルゴ13的な渋いおじさんに進化する pic.twitter.com/PDxWAVOdSp
— 若鶏@デオちゃんPart10投稿! (@wkdr380) June 14, 2019
どんな強敵や権力者にもおもねることなく、自らに課したルールのみに従い仕事をやりとげるゴルゴ、そんなゴルゴが生き残れたのは30%の臆病さです。
ゴルゴはたびたび自らを臆病だと話しています。
『「ゆうべ...拳銃の前で顔色ひとつ変えなかったあなたが... ぼくがあとを追った足音でどうして飛び上がったんです? 」 「おれが、うさぎのように臆病だからだ...」
「だが...臆病のせいでこうして生きている... 虎のような男は、その勇猛さのおかげで、早死することになりかねない... 強すぎるのは、弱すぎるのと同様に自分の命をちぢめるものだ...」』 (ゴルゴ13 第8巻108話ザ・スーパースター』より引用)
少年に臆病の意味と裏の世界の厳しさを説くゴルゴ、この後待ち受ける少年の悲劇に涙を禁じ得ません。
自らを臆病と認識し、だからこそ入念な準備をしてわずかの隙も与えないゴルゴの行動様式が生まれるのです。
同じような発言がもうひとつある 『この世界は,病的な用心深さと,それ以上の臆病さを持ち合わせている奴だけが,生き残れる資格を持っているのだ』 (『ゴルゴ13』 第38巻 第135話 「セクシータイガー」より引用)
臆病さとは!?行動にも
重箱の隅を突っ込んで恐縮ですがゴルゴはあかん(笑)
①彼は背中に立たれるのを嫌がったはず
②ゴルゴに依頼した女性は肉体関係を持つ事が多い…つまり初月は… https://t.co/FksXG5ny3w pic.twitter.com/VrUjZVO6Ds— 敷島_金鵄@艦これ提督 (@551_confucius) April 27, 2020
ゴルゴの代表的な行動様式、「握手をしない」「背後にまわった者は無意識に攻撃する」など、臆病さゆえの行動です。
味方であるはずの依頼人に会うにも、依頼人を決して信用せずに、徹底的に調査し、依頼人が送った出迎えを無視し依頼人宅に潜入するなど病的なまでのゴルゴの臆病気質が散見されます。
ひとたび依頼をうけたら、入念な準備と下調べを経て最悪の事態に備えた対策まで用意する。
ゴルゴの依頼への向き合う姿勢は現代社会に普遍的に必要とされるのものではないでしょうか。
ゴルゴの名言「やめてくださいよ」はあったのか?
結論からいうと、これは煽り画像です。
ゴルゴは「やめてください」は言っていません。
ゴルゴの名言とセリフ まとめ
1 ゴルゴの名言のキーワードは「運」と「臆病」
2 たびたび「俺は臆病」と臆病アピールがある
3 臆病ゆえに、背後に回った者には自動的に鉄拳制裁
最後まで読んでいただきありがとうございます
コメント
[…] 今となってはさいとうたかを先生が亡くなられて真偽のほどはわかりませんが、ゴルゴ13のストーリーの中では何回かゴルゴがM16を使う理由が名言とともに語られています。 […]
[…] これはゴルゴ13の名言としても有名です。 […]