ゴルゴはロボットとも戦いました。
ゴルゴが戦ったのは地上戦での兵士の犠牲を減らそうと開発された兵器で、装甲に覆われたロボットに兵士が搭乗し搭載された武器で敵と戦う「装甲兵SDR2」です。
戦車並みの装甲を備え、宇宙服にも匹敵するような気密性と生存性を保ち、各種センサーで地雷までも検知する「装甲兵SDR2」との戦いをゴルゴはどう制したのでしょうか。
ゴルゴ13と装甲兵SDR2との戦いを考察
多分想像に一番しっくりくる装備
装甲兵SDR2(ゴルゴ13より) pic.twitter.com/5DOM7Nh4Mb
— アゲマンボ (@Kamino_Ana) October 19, 2020
ゴルゴがロボットと戦ったのは「装甲兵SDR2」(『ゴルゴ13』第148巻第490話)です。
ゴルゴと戦ったロボットはアメリカ国防総省(ペンタゴン)が、
兵士を殺さずに地上戦を戦うために開発した兵器です。
「SDR2」は日本の「OND」社(HONDAか?)の二足歩行技術と
隅友金属(住友金属?)のモーター、そして四菱(三菱)の燃料電池を使い、
アメリカの戦車M1エイブラムズと同じ強度の装甲、
センサーで地下に埋まった地雷を検知し放射能で汚染された空気も通さない
宇宙服なみの気密性を誇る戦闘スーツです。
ペンタゴンの司令官は「SDR2」の戦闘力を実証しようと
世界中のテロリストと戦わせることを計画します。
世界各国で服役しているテロリストを周囲20キロの島に集め
「お互い殺し合いをして1週間生き延びたら無罪放免にする」とし、
テロリストが殺し合いをしている島に「SDR2」を投入し、テロリストと戦わせるのです。
ゴルゴは左翼ゲリラのリーダー抹殺の依頼を終えて小型機で脱出中、
ゲリラが発射した地対空ミサイルが被弾してしまい、
「SDR2」とテロリストたちの殺戮の島に不時着してしまいます。
ここで描かれるテロリストは画一的なならず者ではありません。
殺した相手の耳をそぎ、ネックレスにするイスラム原理主義テロリスト(この耳をそぐ残虐行為はベトナム戦争時のアメリカ兵の中にも確認されています)のような非道な者もいますが、
一方で幼くしてゲリラにさらわれ少年兵となりナイフ使いの暗殺者に育て上げられた者、
アイルランド独立のために戦い、家族の身の安全を一心に願う爆発物のプロなど様々です。
そんなゲリラ戦や爆弾、ナイフでの殺しのプロたちが、次々と「SDR2」に無残に殺されていき、
搭乗する兵士の精神も次第に病んでいきます。
そして、生き残りの最期のテロリストを殺し、
精神が破綻寸前となった兵士が乗る「SDR2」とゴルゴの戦いが始まります。
ゴルゴは「SDR2」のセンサーから逃れるため、体中に泥をぬり、暗視カメラには照明弾を撃ち無力化し、「SDR2」に搭載した重火器の銃口に愛銃M16アサルトライフルの弾丸を打ち込み「SDR2」を破壊します。
ゴルゴの戦闘力に驚いたペンタゴン司令官はゴルゴに
「アメリカの正義は世界の正義だ」として
アメリカの正義のために米軍の顧問となり兵士を鍛えるよう命じます。
そんな命令に従うはずもないゴルゴ
「その”正義”とやらはお前たちだけの正義ではないのか?」と名言をはき、司令官を射殺します。
ゴルゴ13がSDR2と戦わされたテロリルストたちへみせた「優しさ」
ゴルゴがペンタゴンの司令官に発したセリフは「なぜ・・・テロリストを選んだ?」でした。
その答えが「アメリカが築き上げた秩序、正義をたった一発の弾丸、たった一つの爆弾で
いともかんたんに崩壊させる許されざる者たちだからだ」でした。
それに対してのゴルゴの返答が上記の「その”正義”とやらはお前たちだけの正義じゃないのか」と。
無差別殺人は決して許される者ではありません。
しかしテロリストにもそれぞれに守るべきものや大儀があっての戦いがあります。
ゴルゴは一方的に「正義」を押し付けるアメリカには毅然と立ち向かい、
「正義」は決して一つではなくそれぞれの正義に殉じた者へみせた優しさといえるでしょう。
名言「その”正義”とやらはお前たちだけの正義じゃないのか?」
ゴルゴ13の「装甲兵SDR2」にてゴルゴが珍しく反論を言っちゃった名シーンだけど、もはやこういう正義の暴走論はありきたりで、大人になれば自覚していくと思ってたけど、Twitter見てたら実際は作中のアメリカ将校のように自分の妄信する正義に酔ってる大人が山ほどいるんだろうな… pic.twitter.com/nfE9SXomjE
— ボト (@botomeze) August 24, 2021
ゴルゴファンに愛される名言の一つです。
価値観は多用で、正義も人の数だけあるのかもしれません。
一人の「正義」が誰かにとっては受け入れがたい「悪」なのでもあるのです。
そんな人類の普遍的なテーマを投げかけている作品といえるのではないでしょうか。
ゴルゴ13と装甲兵SDR2 ネット界の感想は?
アニメ『ゴルゴ13』、「装甲兵SDR2」やるんだ! ゴルゴがバトルスーツの兵士と戦う話。 思ったよりグロいシーンが出てくるのね。 『鎌倉ものがたり』級のエグさ。 pic.twitter.com/FLAXcJUOfE
— じぇにーまーれー2世 (@genima00) June 29, 2016
ゴルゴ13の「装甲兵SDR2」そのまんまだと思いました( ´艸`)
表に出ていないだけで実在するのかもしれませんね^^
表に出た時には、さらに恐ろしいものが裏に控えていると言う事でしょうね(^_^;) pic.twitter.com/sy0RULS5Mr
— ゴルゴ2010 (@gorugo2011) July 21, 2020
ゴルゴ13と装甲兵SDR2 まとめ
1 ゴルゴ13は装甲兵SDR2も粉砕
2 人類普遍の課題を投げかけるメッセージ性が高い作品
3 名言も炸裂
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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