ゴルゴは犬好き!?名言炸裂! 子供に聞かせたい「黄金の犬」

名言

強面であり、世界の諜報機関が恐れるゴルゴですが、実は犬好きなゴルゴです。このため犬が登場するストーリーは数多くあります。

手に汗握るゴルゴならではの熾烈なスナイプと織り交ぜて、心温まりそして切ない犬たちとの交流が描かれています。

ハードボイルドでセクシーシーン満載の「ゴルゴ13」ですが、そんな「ゴルゴ13」に時折描かれる子供にも聞かせたい名ストーリーをご紹介します。

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ゴルゴと犬、珠玉の切ない名ストーリは「黄金の犬」

ゴルゴ好きには定番ともいえる犬にまつわるエピソードがいくつかありますが、ゴルゴ史上最も切なく涙を誘うのは「黄金の犬」 (『ゴルゴ13』「黄金の犬」第130第430話)です。

ゴルゴに依頼するのはアラブの富豪で、ターゲットはイスラム原理主義テロリストのリーダー。

フランス政府もまきこみ、舞台もフランスからアルプス山脈を超えユーゴスラビアまで、幅広いスケールと犬への愛に満ちた作品です。

毒性を強めた狂犬病を開発してしまったオコーナー女史を誘拐したイスラム原理主義テロリストグループ”アラブの星”に息子が殺されたアラブ人富豪の依頼で、 ゴルゴは”アラブの星”リーダーアシドを追います。

手がかりはオコーナー女史の飼い犬でゴールデンレトリバーのレットンだけ。

ゴルゴは雑種でブリーダーにも疎まれているが、一芸に秀でた犬4頭を選び出し、フランスからユーゴスラヴィアまでアシドを追跡します。

追跡方法は、オコーナー女史を追い求めるレットンの本能を信じ、レットンに襲い掛かる脅威を排除しながら、ひたすらレットンを追いかけるというもの。

ゴルゴを慕う犬たちとゴルゴの交流が胸を打つ。 犬がもつという予知能力でがけ崩れを予測し体当たりしてゴルゴを救うシェパードのシーザーとの1シーン、 雪山でビバーグするゴルゴが、犬たち一頭一頭に世話をして、身を寄せ合い温めあう姿が印象的です。

ついにオコーナー女史が囚われている”アラブの星”の隠れ家にたどり着いたレットンが冷酷非情なアシドに撃ち殺されたシーンは涙を誘います。

難なくアシドを射殺しミッション完了のゴルゴだが、レットンの死を自分のせいだとするオコーナー女史の 「私とともに葬り去ってっ!」との叫びを読唇術で読み解き女史もろともアジトを爆破したゴルゴ

レットンとともに逝かせてあげた、ゴルゴの優しさがにじみ出るシーンです。

号泣必至のラストは、フランス特殊部隊に追われ、犬を連れての脱出が困難とみたゴルゴは、犬たちに崖っぷちで待機させたまま、パラシュートで空へ逃げます。

安全な距離まで離れたところで、犬笛で犬たちに指示を出すゴルゴ。

犬たちはなんの迷いもなく崖下に飛び込み自殺します。

自殺させるまでの信頼関係を結ぶゴルゴと犬たち。

崖下への飛び込み前に、ゴルゴと犬たちとの最後の時間、 ゴルゴに甘える犬と、このあとの非常な命令を下すことを知りながら、一頭一頭をなでるゴルゴの切ない目。

そうして犬たちが身を投げていく胸に熱いものと切なさがこみ上げる珠玉のラストシーンです。

ゴルゴの名言、優しさがにじみ出る一言

「この、シェパードももらおう・・」

がけ崩れを予測し、ゴルゴを助けたシェパードのシーザー。

人間には心を開かず、扱いずらい犬と飼育係にも匙を投げられていたシーザー、犬の調達に訪れたゴルゴをみるや、 柵を飛び越え猛全とゴルゴに遅いかかります。

飼育係が逃げだすなかポケットに片手を突っ込んだまま、微動だにせずシーザーをにらみつけるゴルゴ。

ゴルゴの尋常ならざる目力とまとうオーラに 自分の敵う相手ではなく、仕える相手と悟ったシーザーは襲撃をあきらめ従順のポーズをとります。

シーザーの腹をなでながらのセリフ。

わずか数秒睨みつけるだけで猛犬を従わせるだけでなく、ゴルゴもシーザーを認め絆を結んだのです。

そのときゴルゴがつぶやいたこのセリフ。

一見何気ないセリフながら、犬と人間であれど一流を認め合った者同士の信頼関係を体現する名言です。

ゴルゴと犬、子供に聞かせたい話

ゴルゴのセリフではないのですが、このストーリーに切ない余韻を与える詩が巻末に記載されています。

『子供が産まれたら子犬を飼うがいい、  

 子犬は子供より早く成長して、子供を守ってくれるだろう。  

 そして子供が成長すると良き友となる。  

 青年となり多感な年頃に犬は年老いて、死ぬだろう。  

 犬は青年に教えるのである、死の悲しみを』

この切ない誌は、ゴルゴファンや愛犬家のみならず広く私たちの心に訴えかけるものがあります。

ゴルゴは子供には意外とやさしい!?

仕事を機械のようにこなすゴルゴですが、子供には優しい一面もあります。

「黄金の男」(『ゴルゴ13』第100巻第336話)では、ゴルゴを助けた農民一家とその子供パコとの交流が描かれます。

麻薬組織に狙われ瀕死の重傷を負ったゴルゴは手当をしてくれた一家と交流を深めます。

コーヒー農園を手伝うシーンでは、パコにおじさんは不死身さ!!と言われ「・・・だといいんだがな・・」とシュールすぎるゴルゴ

手製のパチンコでパコと遊びに興じるゴルゴもまた微笑ましい。

ゴルゴを襲った麻薬組織にパコが誘拐されてしまい、一人で乗り込もうとする父親に「あんたたちへの恩返しじゃない、 やつらには俺個人の貸しがあるんだ、俺のけじめだ」と父親を気絶させアジトに乗り込み組織を難なく壊滅させパコを救出します。

そこでのゴルゴの優しい眼差しと、いつか一緒に遊んだ手製のパチンコを返しながら「これを返すのを忘れていた・・返しておく・・」と渋すぎるゴルゴ。

ゴルゴの控えめながら、子供好きがにじみ出る作品です。

ゴルゴと犬、号泣必至の泣ける「寡黙なパートナー」

寡黙なパートナー」(『ゴルゴ13』第197巻第531話) 「黄金の犬」と並んで犬とゴルゴの交流を描いた泣かせる話です。

ゴルゴがパートナーに選んだのは引退した警察犬のエース。

狂犬病を発症した犬と飼い主の抹殺を依頼されたゴルゴ、北海道の大自然の中エースとともにターゲットを追い詰め、 任務を完了したゴルゴでしたが、持病のギランバレー症候群が発症し窮地に陥ります。

気を失ったゴルゴを身を挺して守ったエース。

しかしエースも致命傷を負ってしまう。

獣医から余生を静かに過ごさせるよう提案されたゴルゴは「余生なんてものは・・・俺たちにはない・・」と。 エースをプロとして、パートナーとして認め、自らの手でエースの命を絶つことを決め、 死に場所を探し、銃声が響く。

エースに捧げた拳銃がゴルゴ流の敬意の表し方でしょう。

ゴルゴは意外と犬好き まとめ

1 ゴルゴは犬好き

2 珠玉の名作は「黄金の犬」

3「寡黙なパートナー」もおすすめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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コメント

  1. […] ギランバレー症候群が発症する話ですが、ゴルゴ13と犬との泣かせる話でファンの評価も高い作品です。 […]

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