自衛隊映画「空母いぶき」は海上自衛隊の空母いぶきを中心とする護衛艦や潜水艦が、
謎の新興国と日本の領土をめぐって敵と戦う軍事サスペンス映画です。
海上自衛隊や航空自衛隊が登場する映画なのですが、なぜか自衛隊の協力がついていません。
このため戦闘機や護衛艦などの映像はすべてCGとなっていて、迫力不足は否めません。
これまでも自衛隊が登場する映画では自衛隊が協力につくことは多く、自衛隊側も映画やドラマに
自衛隊が登場することで国民へのPRにもなるとして近年は積極的に撮影協力に応じています。
空母いぶきは日本を守る映画なのになぜ、自衛隊が協力につかなかったのでしょうか。
映画「空母いぶき」に自衛隊が協力拒否は本当か?
正直「映画 空母いぶき」の酷さを語るにはこれ一枚で十分だと思う#空母いぶき鑑賞会 pic.twitter.com/nbm0rwMpYh
— かこてつ (@Ktetsu_117) February 6, 2021
映画「空母いぶき」に護衛艦の1カットで、一目でCGとわかるクオリティとなっています。
物理的に撮影できないもの、実際に存在しないものの映像化にはCGは欠かせないですが、
実際に存在するものはどんなにCGの技術が進んでも本物にはかないません。
【RF-4E ファントムII】
登場作品『空母いぶき(実写)』映画冒頭、那覇基地から発進した機体が東亜連邦に占拠された「初島」上空の偵察を行おうとしたが、”グリシャ”より要撃のために発艦したMiG-35に遭遇してしまい、空対空ミサイルにより撃墜された。
(画像は本編より引用) pic.twitter.com/PB0nYbabWJ
— 映画、ドラマ、ゲームに出てくる武器紹介bot(投稿休止中) (@1AJr8Cw2nUUENZw) June 5, 2021
こちらは映画に登場するRF4偵察機です。ベトナム戦争当時から使われている戦闘機で、
実物を見たことがある人もたくさんいると思います。
すでに見慣れた機体をCGでみると、その差が歴然としてしまいます。
今振り返るとあの頃は良かった その2😯
やはりこのカラーのRF4が一番好き🛩️
(2011年2月22日 撮影)#百里基地 #ファントム#F4 pic.twitter.com/mSLhJOW4zz— legacy (@legacy57407694) November 17, 2021
映画「空母いぶき」への自衛隊の協力はありませんでした。
なぜ自衛隊は協力につかなかったのか?
デイリー新潮によりますと、映画「空母いぶき」の製作にあたって
自衛隊への協力要請はなかったということです。
つまり自衛隊が協力を拒否したのではなく、もともと協力要請がなかったのです。
護衛艦や戦闘機の戦闘シーンが描かれる映画でなぜ、
本物をもっている自衛隊に協力要請をしなかったのでしょうか。
映画の公式HPには以下の記述があります。
〈原作は「沈黙の艦隊」「ジパング」などの超ヒット作で知られる巨匠・かわぐちかいじ氏の同名コミック。現在も連載中の同作だが、映画化にあたっては、日々変わりゆく昨今の国際情勢をふまえて、はオリジナルの設定と展開も加え、遠くない未来の1日の物語、つまり24時間の物語として描かれる〉
国際情勢をふまえて、なにかに忖度したのでしょうか・・
自衛隊が協力拒否した過去の実例は?
『戦国自衛隊』観了
演習をしていた自衛隊が突如戦国時代へとタイムスリップ。角川の原作小説を映画化し、千葉真一芸能生活20周年記念として作り上げた。原作は未読で鑑賞したが、本作は内容よりもアクションが見せ所で、迫力があり近年の邦画よりも楽しめた作品だった。これが79年製作とは信じ難い。 pic.twitter.com/BljaVuRUIQ— 三次元からきたブロンディ (@kotaeastwood) November 20, 2021
「戦国自衛隊」
1979年に公開された「戦国自衛隊」には自衛隊に協力がついてません。
自衛隊が協力を拒否したのかは不明ですが、タイトルどおり自衛隊が主人公の映画なのに
自衛隊が協力をしていないので、戦車やヘリコプター、哨戒艇などは
すべて民製品を改造してつくっています。
なぜ協力がつかなかったか、それはタイムスリップした隊員の一部が、
村々を襲いレイプや虐殺を繰り返すシーンがあるからではないでしょうか。
ちなみに主演は日本のアクションスターの元祖千葉真一さんです。
「野生の証明」
高倉 健 pic.twitter.com/EXBaYFxDWV— ロバート (@1967alabama) April 10, 2019
同じ戦国自衛隊でも2005年にリメイクされた「戦国自衛隊1549」は自衛隊が完全協力しています。
「野生の証明」
1978年に公開された「野生の証明」にも自衛隊に協力がついていません。
これも自衛隊が拒否したかは不明ですが、高倉健さんが演じる元自衛隊の特殊部隊員と
現役の自衛隊員が殺しあうシーンや、自衛隊が過去の村民虐殺事件にかかわった点を隠蔽するなどのストーリーには、自衛隊が難色を示したのではないでしょうか。
映画「空母いぶき」自衛官の描かれ方は
秋津艦長は優秀だが野心家でもあり、何を考えているのかわからない面もあります。
一方新浪副長は戦闘の回避が自衛隊に進む道であると考えます。
現実に幹部自衛官の多くは新浪副長のような考え方ではないでしょうか。
原作者のかわぐち氏はNHKに出演したときに、この作品を描いた意図を説明している。
「『いぶき』という漫画に託して、アメリカと中国の覇権主義みたいなものに対して、日本はどういう立ち位置でいたらいいのかを模索したいなと。みんなで考えていけば、たぶん道が出てくるんですよ。ところが目を背けて見ないことにしようと、ずっとやっていると答えは出ないですね。だからみんなでどうしたら一番いいのかを考えましょうと」
こうした原作者の思いは伝わるのでしょうか・・。
映画では敵も中国から謎の新興国へ変更
リアルさが薄くなっています
映画「空母いぶき」にはつっこみどころが満載?
映画「空母いぶき」にはつっこみどころが満載だといわれています。
1 戦争が起きるぞ!とコンビニに客が押し寄せている横の飲料コーナーの棚ですが何でお茶や水のペットボトルがきれいに並んでるんだ?飲料商品は非常事態での一番の売れ筋だと思われますが、客は何を買ってんだ?
2 同じコンビニのシーンで、12月23日深夜にクリスマスのお菓子詰め合わせの長靴にお菓子を詰める不思議さ、もっと早くから詰める商品でしょう。
映画「空母いぶき」への自衛隊協力拒否?まとめ
1 自衛隊に協力を依頼していなかった
2 協力拒否(協力なし)の代表作は戦国自衛隊と野生に証明
3 映画「空母いぶき」にはつっこみどころ満載
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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