「空母いぶき」で敵国とされた中国の反応は?

実写

空母いぶきでは敵国と設定されているのは中国です。

与那国島に侵攻し尖閣諸島に上陸した中国人民解放軍を排除するために空母いぶきを中心とする
第5護衛隊群が出動し、中国人民解放軍と交戦します。

現実の国際社会においても、中国は尖閣諸島は中国固有の領土だと主張し、
たびたび領海を侵犯しています。

尖閣諸島周辺では接続水域に侵入する中国公船と、領海に入らないように対応する日本の海上保安庁の巡視船の戦いが毎日のように繰り広げられています。

こうした現実に限りなく近い設定のもとに書かれた「空母いぶき」への中国の反応はどうなのでしょうか?

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「空母いぶき」で敵国となった中国、原作の設定

原作「空母いぶき」の設定は、20XX年に中国の工作員が尖閣諸島に上陸したことに端を発します。

領海に侵入しようとした中国公船と海上保安庁の巡視船の衝突、
調査目的で出動した護衛艦への威嚇射撃など事態はエスカレートします。

日本は中国に屈して解決をはかりますが、今後の中国の尖閣諸島への挑発は止まないと判断し、
新型護衛艦「空母いぶき」の建造を急ぎます。

事件から1年後に「空母いぶき」を中心とする第5護衛隊群が就役したころ
先島諸島(与那国島)や尖閣諸島に人民解放軍が侵攻し、自衛隊に戦死者がでます。

垂水首相(映画「空母いぶき」では佐藤浩市さんが好演)は防衛出動を下令し、
空母いぶきを中心とする第5護衛隊群の派遣を決定し、実力行使による領土奪還作戦が始まります。

敵国「中国」はどのように描かれている?

先島諸島の与那国島を占拠し尖閣諸島に上陸し部隊を展開させた中国は、
尖閣諸島以外の日本の領土と拘束している島民の解放の準備があると伝えてきます。

つまり、拘束した島民を人質に尖閣諸島を放棄しろという主張です。

そして日本政府が尖閣諸島を放棄しなかったらさらなる軍事行動も辞さないとします。

日本が「空母いぶき」を中心とする第5護衛隊群の派遣を決定すると、
中国は空母「広東」を中心とする空母打撃群の派遣します。

このように尖閣諸島を奪い取る目的達成のためには軍事行動も辞さない国として中国が描かれます。

空母いぶきへの中国の反応は?

空母いぶきへ中国は明確な反応を示してはいません。

しかし、空母いぶきの連載が開始した後の2019年には中国のインターネットポータルサイト
「新浪公司」の軍事記事部門の「新浪軍事」が2025年から2028年には日本が6万トン級の
正規空母を建造する可能性があるとする評論記事を掲載しました。

6万トン級の正規空母とはどのくらいの規模なのでしょうか。

アメリカの原子力空母は10万トン級です。中国の空母は7万トン級で、新浪軍事が報じた日本が
保有するであろうという空母は中国の空母よりやや小さいクラスになりますね。

ちなみにイギリスの新鋭空母「クイーンエリザベス」は6万5千トンになり、
日本のいずもは2.6万トンです。

新浪軍事によりますと「海上自衛隊の計画によれば、電磁ミサイル発射システムなど重要なシステムが依然として研究中で、課題の克服にはなおも長い時間を要するといいます。

しかし、日本の今の設計能力、建造能力からすれば、空母の建造は何も難しくない。

2025~28年の間に、6万トン級の通常動力空母が海上自衛隊のスタンダードな空母になることだろう」と論じています。

「空母いぶき」の実写映画化にあたってはこんなハードルがありました

「空母いぶき」の原作者のかわぐちかいじさんは、2019年のトークショーで、映画は中国
観客として見込んで作るので、中国を悪く描くと、俳優を預かる芸能プロは俳優の出演にストップかけます。

中国を敵国にしている設定では映画化は無理で、あきらめかけていたところ、
中国がだめならほかに架空の国をつくろうということになり、実写化の話は進んだといいます。

そして、友人の軍事ジャーナリストと相談して東南アジアで大きめの国作り、
敵国をすり替えることで映画化がその後実現したことを明かしていました。

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「空母いぶき」映画化にあたって敵国設定変更はありえない!?

映画化の最大のハードルだった中国をクリアするために、敵国を仮想の国へ変更しましたが、
ファンの間からは賛否両論があるようです。

「空母いぶき」の中国の反応 まとめ

1 原作は中国は与那国島を占領し交戦

2 映画化にあたって敵国が中国の設定は障害だった

3 映画では敵が中国から仮想の国へ変更

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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