ゴルゴは国際超A級スナイパーです。
狙撃は当然銃を使うのですが、ゴルゴの「仕事場」は地球だけではありません。
ゴルゴの腕を頼って、宇宙空間にあるターゲットの狙撃を頼まれたこともあり、
普通の銃は使えない宇宙での狙撃を成功させています。
空気がないと火薬が爆発しないので、普通の銃は使えない宇宙で
ゴルゴはどのような「道具」を使って何を狙撃してきたのでしょうか?
ゴルゴが「宇宙」でなしとげた狙撃をまとめました。
ゴルゴ13の「軌道上狙撃」は人工衛星がターゲット
ゴルゴ13は衛星軌道上で狙撃してますし😅 pic.twitter.com/Xmv38CE3k2
— JORI (@m_nakagawa20) February 13, 2021
「軌道上狙撃」(『ゴルゴ13』第39巻第138話)では、故障した軍事衛星の狙撃を
依頼されます。
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アメリカが極秘に開発した核攻撃用の軍事衛星「ダモクレスⅡ」が隕石の衝突で故障し、
コントロール不能に陥ります。
アメリカは「ダモクレスⅡ」の存在が白日にさらされる事態になることを恐れ、
軌道を変えて宇宙空間のかなたに捨て去ることを決めます。
そのためには誰かが宇宙にいき、「ダモクレスⅡ」を狙撃しないといけません。
そこで白羽の矢が立ったのはゴルゴでした。
ゴルゴはアメリカ大統領からの直々の依頼を受けます。
アメリカ政府の武器開発スタッフから銃の図面が示されますがゴルゴはそれを断り
「今、必要なのは試作品じゃない。正確、確実に作動する道具だ・・・」と名言をはいて、
信頼するガンスミス(銃職人)のデイブ・マッカートニーを拉致して連れてくることを命じます。
デイブはいきなり拉致されてきて不満を口にするのですが、ゴルゴから宇宙での狙撃で使える
特別カスタムのM16の製作と聞き図面をみるとすぐに仕事に没頭しはじめます。
ここでのデイブの献身が素晴らしい。
2日の徹夜をへて発射時の反動を極限までおさえる特別製アサルトライフルM16を納品した直後に
倒れて眠るデイブや、床で眠りこけるスタッフへのゴルゴへのまなざし、
「仕事にかける男」へのリスペクトが感じられます。
脇役として登場するファーガソン准将は極端な人種差別主義者として描かれます。
黄色人種が宇宙にいくことを嫌悪して、ゴルゴの宇宙服に細工をして、
宇宙空間での仕事のあとに宇宙船に戻れないようにするのです。
宇宙での人工衛星の狙撃は成功するのか?
ゴルゴ13のゼロ・グラビティ。ジェット噴射が故障して宇宙に取り残されるゴルゴだが、とっさに酸素ケーブルを外してその反動で戻る。故障に気が付いたときのゴルゴの驚愕の表情は超貴重。39巻の『軌道上狙撃』より。 pic.twitter.com/9rWGFRrxFA
— 破壊屋ギッチョ (@hakaiya) January 11, 2014
ゴルゴにとってはじめての宇宙での狙撃、果たして成功するのでしょうか。
狙撃の困難さだけでなく、ファーガソン准将の謀略も渦巻く中、
ゴルゴはケープ・カナベラレル基地からアメリカのロケットに乗って宇宙に飛び立ちます。
軌道上で宇宙船から宇宙遊泳をするゴルゴ、
軍事衛星「ダモクレスⅡ」にスコープで照準を定めます。
狙撃のチャンスは1度だけ、ゴルゴの射撃と同時に銃は後ろに射出され、
反動を見事に抑えてゴルゴは見事「ダモクレスⅡ」の狙撃に成功します。
狙撃をおえて宇宙船に戻ろうとすると、宇宙服に供えられた空気の噴出ノズルが作動しません。
ファーガソンの破壊工作です。
とっさの機転を利かせたゴルゴ、呼吸用の空気バルブを外し、空気を射出して宇宙船まで戻ります。
地球に戻った宇宙船にはゴルゴの姿はありません。
ゴルゴ抹殺に成功したと思っていたファーガソンですが、
ゴルゴの姿をみつけ驚愕の表情をうかべて話は終わります。
裏切りを決して許さないゴルゴですが、ファーガソンへの報復までは描かれていません。
ここは読者の想像におまかせ、というところでしょうか。
宇宙での狙撃、デイブの職人肌、ファーガソンの謀略と、
スペクタクルな要素が満載された傑作です。
ゴルゴ13は再び宇宙へ、今度は弓矢を使う
自分でもよくネタとして使っている「宇宙で和弓を引くゴルゴ」だが、元ネタのゴルゴ13「一射一生」は弓道マンガの傑作だと思っている。
殺傷武具であった弓の歴史を語りながら、ゴルゴが最後にどう使うかで、結果的に和弓の崇高さを印象付けている。
こんなストーリーを僕も作りたい(^^) pic.twitter.com/pnVO3IoNLd— プロジェクト射 (@nZ8JwGTq6QbKnnD) November 22, 2020
ゴルゴの2回目の宇宙での狙撃は弓矢です。
「軌道上狙撃」と同様に、暴走した軍事攻撃衛星を軌道上から排除してほしい、
というCIAからの依頼です。
ゴルゴは無重力での宇宙空間で反動が極力少ない弓矢での狙撃を選択します。
弓矢を会得するためにしたこと
ゴルゴが弓矢の技術を会得するために、
暗殺のための弓術「鞍馬竹林流弓術」の師範弥生に師事します。
「鞍馬竹林流弓術」は戦国時代に暗殺のために生まれ、引き継がれてきた弓術、
暗闇での遠距離から目標を正確に射貫く弓術です。
ゴルゴは宇宙空間という暗闇で人工衛星に遠距離から矢をあて、
衝撃で衛星軌道から外そうとします。
ゴルゴ13の宇宙での依頼「一射一生」
へ〜ゴルゴ13に弓道出てくるの!?
しかも三十三間堂で弓を引くとか#弓道#ゴルゴ13 #一射一生 pic.twitter.com/MfqfuueGj1— Capri (@lovecapri) September 29, 2021
「鞍馬竹林流弓術」を会得して宇宙での狙撃が描かれるのは「一射一生」(『ゴルゴ13第155巻第436話』です。
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弓道の歴史を踏まえながら、ゴルゴが並外れた身体能力と狙撃者として身に付けた身のこなしで、
短期間で師範弥生をしのぐ実力を身に付ける様子が描かれます。
そして、宇宙空間で弓を射て、衛星に矢をあてて軌道からの逸脱に成功する様子が、
緊張感と迫力あふれる描写で描かれます。
一射一生の見どころは濡れ場のない女性キャラ
間違いなく1つの時代終わったね
ゴルゴ13で1番好きな回。一射一生
ストイックてカッコいいんだ pic.twitter.com/H3G3Onco2R— my (@my90919901) September 29, 2021
「一射一生」のみどころは師範弥生の凛とした美しさです。
「鞍馬流竹林弓術」が男子にのみしか継承されないという掟があり、
周囲からゴルゴへの継承を促されますが、弥生はゴルゴが殺人者であることに気づき、
弓術で人を殺めることをさせないため、継承を拒むシーンがあります。
弓術に人を殺めさせないため、流派が途絶えることも辞さない堅い意志をもった女性です。
またゴルゴに弓術を教えるため背後に立つ必要があります。
背後に立たれるのを嫌うゴルゴの警戒心をとくため、全裸になることも厭いません。
ゴルゴとの濡れ場はありませんが、ゴルゴ13に登場するヒロインのなかでは
異色の美しさをそなえた女性です。
ゴルゴ13の宇宙での狙撃 まとめ
1 軌道上で狙撃をする場合、無反動の特別カスタムM16
2 デイブの職人魂に感銘
3 一射一生の弥生はゴルゴ史上に残る凛とした美しい女性
最期まで読んでいただきありがとうございました。
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