ゴルゴ13が輸血をしたことがあります。
輸血が必要になって、他人の血を受け入れたのではなく、
ゴルゴ自らの血を他人に輸血していたのです。
ゴルゴの人並み外れた能力を得たいと思う者にとって、
ゴルゴの遺伝子情報は喉から手が出るほど欲しいはずです。
ゴルゴの血をめぐって描かれた「Gの遺伝子」はどんなストーリーで、
ゴルゴの血を輸血された人はどうなるのか、謎に迫ります。
そして2022年から連載開始されたゴルゴ13のスピンオフ作品「Gの遺伝子 少女ファネット」も
解説します。
ゴルゴが輸血「Gの遺伝子」の内容
ゴルゴ13の血を輸血された美少女、ゴルゴ化してしまう https://t.co/cr8TFQMrHG pic.twitter.com/p9asScg3RO
— 新着情報まとめアンテナ (@sinchakujyouhou) April 16, 2019
「Gの遺伝子」(『ゴルゴ13』改訂版リーダーズチョイス収録第562話)は
ゴルゴ13のルーツをたどるシリーズの中では異色の作品です。
ゴルゴの正体と出生の謎を追った「芹沢家殺人事件」や「日本人・東研作」などは、
ゴルゴの生まれを探っていくストーリーですが、「Gの遺伝子」はタイトルどおり、
ゴルゴの遺伝子を探り、生物学的な出生を探る展開です。
「Gの遺伝子」では類まれな運動能力と知能をもつ少女「ファネット・ゴベール」が登場し
2022年にはスピンオフ作品となって連載が開始されます。
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ちなみに、ゴルゴの血液を分析しようとしてゴルゴに「ギルティ」宣告された血液学者もいます。
ファネット・ゴベールはゴルゴ13の娘か?
ゴルゴ13に輸血された女の子 pic.twitter.com/u3lNPTIoQE
— 塾長 (@biriherinton1) May 31, 2019
ファネットは中学生にしてライフル射撃の名手です。
中学生ながらオリンピック選手をしのぐ実力で、同級生たちはファネットのことを”聖なる怪物”と
呼んで尊敬され、憧れの対象でもあり、同時に畏怖すらされています。
ファネットはライフル射撃だけでなく、体操にテニス、柔道など、あらゆるスポーツの万能選手で、どのスポーツでも実力はトップレベルです。
それでもファネットはライフル以外には興味がありません、ライフルのトレーニングのためだというのです。
ファネットが優れているのは運動だけでなく学業も優秀で史上最年少タイで、
すでに大学入学資格(バカロレア)を取得していて、知能指数は180です。
運動神経抜群、頭脳明晰、ゴルゴの特性と一致するファネットですが、
ファネットは生まれながらにしてピアノの腕が抜群で、さらに美術でも特異な才能があります。
ファネットはパリ学生絵画展では”ゴルゴダの呼び声”というタイトルの宗教画のような作品で
金賞を受賞しました。
芸術記事に定評がある『キニコス』の記者がパリ学生絵画展での金賞受賞した天才少女ファネットの取材にやってきました。
そこで『キニコス』の記者がファネットに
「まるで昔の東欧の宗教画のような、凄みが感じられます。どんな画家の……どんな画風に影響を受けたのでしょう?」
と質問しました。
ファネットは無表情のまま淡々と事実だけ答えました。
「美術の授業で”昨夜見た夢を描くように”と言われ、幼いころからよく見ていた死神の夢をまた見たので描いたのです。先生が絵を見て、タイトルを考えて出品されたのですが、私は、ライフル以外興味がなくて絵の事はよくわからないのです……すみません……」
ファネットの情報をつかんだNSA(アメリカ国家安全保障省)が、
ファネットを監禁しDNAを調べます。
その結果、ファネットとゴルゴの親子関係が99%以上あることが判明しNSAはファネットを
アメリカへ連れ帰り、モルモットにしようとします。
監禁場所から逃げ出して逃走中のファネットの心の声に注目です。
「恐怖を感じるほど血が熱くなって力は満ち、感覚は鋭敏に、頭は冷静になっていく……兎のように臆病だからこそ」と。
この「兎」と「臆病」のキーワードにピンとくる方も多いでしょう。
ゴルゴがプロの条件を聞かれた時の名言 「10%の才能と20%の努力…そして、30%の臆病さ…残る40%は…運だろう…な…」に重なります。
追手につかまる寸前にファネットは「ゴルゴダの叫び声」の評判を聞きつけ、
ファネットを追ってきたゴルゴに救出されます。
そしてゴルゴに 「あなたは……私のお父様なのね?」
と訊ねるファネットにゴルゴは
「お前の血中から、俺と共通するDNAが見つかったとある……10年前、俺がお前に輸血した幹細胞がわずかに混じっていて、お前の血中で細々と、俺の遺伝子を持つ血液を、作り続けた……それはごく微量な割合だが、現代のDNA鑑定は精度が高過ぎ……逆に、間違った結果を出してしまった(中略)……俺は、お前に血を与えただけだ……血縁者ではない」
親子関係を否定するゴルゴですが、父親が殺し屋ではファネットが不憫と思ったのか、
ファネットの幸せのためには人殺しの娘ではないほうがいい、とゴルゴは考えたのでしょう。
そして 「お前を育ててくれた、今の両親を大切にする事だ……」。
機械のようなスナイパーらしからぬ発言、娘のことを思う父親の気持ちともとれます。
最近、コンビニ本で掲載されてるゴルゴ13の『Gの遺伝子』を見てると、昔のゲーム『サイレン』を思い出す。輸血的に。 pic.twitter.com/Ouohq1JO24
— ヴィヨンド (@hankyukurasuta) July 20, 2021
「Gの遺伝子」が読めるのはリーダーズチョイス改定版だけ
『ゴルゴ13 リーダーズチョイス 改訂版』さいとう・たかを 小学館
読者が選ぶゴルゴ13最高傑作がこの1冊に!2015年、2016年のアンケートを元に今現在の読者が選んだ1490ページとゆう極厚な傑作選です。(ひら pic.twitter.com/FRXN4ulNCx— 明正堂書店アトレ上野店コミックお知らせ (@meishodo_comic) January 26, 2018
リーダーズチョイス改訂版は「ゴルゴ13」掲載誌のビッグコミックで、600話を超えるエピソードの中から、一番面白かったエピソードを募った結果、かねてより名作の誉れ高かった作品、最近話題を呼んだ作品、今の時代だからこそ支持を集めた作品、それらがバランス良く並びました。
ボリューム満点の作品をぜひ読んでみては。
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ゴルゴ13のスピンオフ作品「Gの遺伝子 少女ファネット」
人気漫画『ゴルゴ13』の新シリーズ『Gの遺伝子 少女ファネット』が、15日発売の『ビッグコミック』8月増刊号で連載がスタートしたよ😻
🧬遺伝子濃いなぁーー😂🤣 pic.twitter.com/TFfnmA1daF
— MEOW_LOVE_ME-ME🇯🇵 (@MEOWLOVEMEME1) July 15, 2022
「Gの遺伝子 少女ファネット」は2022年7月からゴルゴ13のスピンオフ作品の第2弾として
連載が開始されました。
ゴルゴ13のスピンオフ作品はゴルゴが信頼を置くガンスミスのデイブが主役の
「武器職人(ガンスミス)・デイブ」が第1作となっています。
ゴルゴ13の遺伝子をもつファネット・ゴベール まとめ
1 ゴルゴの血を輸血された少女はゴルゴ化している
2 ゴルゴは輸血といっているが娘の可能性も
3 ゴルゴと輸血のエピソードは「リーダーズチョイス改訂版」だけ
4 ゴルゴ13のスピンオフ作品 ファネット・ゴベール 連載開始
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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