「ゴルゴ13」は漫画のタイトルで、主人公デューク東郷のマスコットネームといわれています。連載50年以上を経て国民的漫画にもなったゴルゴ13。
その名を知らない日本人は少ないのではないでしょうか。
ゴルゴ13のマスコットネームの”ゴルゴ”とは、そして”13”が意味するものは、そして誰が「ゴルゴ13」と名付けたのでしょうか?
マスコットネーム「ゴルゴ13」を徹底解説します。
ゴルゴ13,その名前の由来は?コードネーム、13の意味は?そしてゴルゴダの丘とは?
小一の頃、
地元の書店の窓に貼られていた
ゴルゴ13の骸骨ロゴ💀が
衝撃的なデザインの印象で
登校帰宅途中とポスターを観て
素晴らしいと思った瞬間だったな。 pic.twitter.com/uRXY1Pfcyj— Still-Wo®︎k (@222busebaster) July 2, 2020
「ゴルゴ13」の意味はしばしば作中で語られています。
とくに連載開始のころに語られることが多いです。
そこでは「ゴルゴ13」は「ゴルゴタの丘でイエス・キリストに荊の冠をかぶせて殺した13番めの男」という意味を持っていると書かれています。
では「ゴルゴタの丘」とは何でしょうか?
ゴルゴタの丘とはイスラエルのエルサレムにある丘です。
新約聖書ではこのゴルゴタの丘でイエス・キリストがユダの裏切りにより、十字架に磔にされたと書かれています。
つまり「ゴルゴ」の由来である「ゴルゴタ」はキリスト教徒にとっては、とても不吉なものとされているのですね。
そして「13」です。
「13」は日本人にも欧米では不吉な数字とされていることは有名ですね。
13に由来する不吉なものに「13日の金曜日」があります。
なぜ「13」が不吉なのでしょうか?
それは「13」が西洋において最も忌避される「忌み数」であるからです。
「13」を忌み数とする理由は諸説ありますが、
1未知数説
人間が身体で計算できる数は手指の10と両足の2の合わせて12です。
それを上回る13は「不可能(未知)の数」であるというものです。
2非調和の数字説
太古の時代から時間や方位などには六十進法が使われています。
中でも六十の約数である12は、六十進法を基準の数字で、一日は12時間×2、一年は12か月など12は物事の基準とされていました。
12より1つ多い13は、宇宙の調和を乱す数字として不吉なものをされているのです。
「宗教的要因」説
北欧神話では、招かれざる13人目の客が乱入して神が殺害され、キリスト教神話では、サタンを13番目の天使とする説があります。
聖書でもキリストを裏切ったユダは13番目の弟子です。
こうしたことなどから「13」は西欧において不吉な数字とされています。
主人公ゴルゴ13のコードネームに込められた意味は?
ゴルゴ13というコードネーム(ゴルゴ自身はマスコットネームとも言っています)に込められた意味は何でしょうか?
「ビッグ・セイフ作戦」(『ゴルゴ13』第一巻第一話)で、「ゴルゴ13」の由来が語られています。
かつてゴルゴが収監されていた西ドイツの使役刑務所で、生きて出た者はいないとされている独房が「ゴルゴダの棺桶」と呼ばれていて、そこから生還したこと、そしてゴルゴの囚人番号が1214だったことからだそうです。
「ゴルゴダの棺桶」については具体的に描かれていませんが、そうとうハードな独房だと思われます。
祝『ゴルゴ13』連載50周年!【毎週一冊『ゴルゴ13』】このゴルゴがすごい!【第2回】第2巻「檻の中の眠り」 https://t.co/LXg5ZwLNDA pic.twitter.com/WZueygbGu0
— エンタメだいすきさかな (@entame_fish) May 20, 2018
「檻の中の眠り」(『ゴルゴ13』第2巻第5話)で、ゴルゴの事を知っている男が、「ゴルゴダの棺桶に一週間以上いれられて音をあげなかったあんただ・・」とゴルゴの素性につながるようなことを口走って、ゴルゴに瞬殺されそうになり、ビビりまくっているシーンがあります。
ゴルゴのタフ伝説のひとつです。
ゴルゴ13,「13」という数字が表すことは?
「13」はキリスト教では不吉な数字とされていますが、ほかの世界ではどうでしょうか?
まず日本では忌み数の4と9を足すと13になります。
13という数字は死者のことを表すという説もありますが、これらの存在をもって吉数とする説もあります。
一方、中国の広東語圏では「13」は吉数です。
またキリスト教では「13」は不吉な数字ですが、イタリアでは「13」はラッキーナンバーとなっています。
マヤ文明では代表的な長期歴は13で一回りしていて、小さい暦のツオルキン暦では係数は13までとなっています。
マヤ文明には特別な意味のある数字です。
ユダヤ教では「13」は聖なる数字とされています。
ゴルゴ13、ゴルゴダの丘とは何か?
ちなみに「ゴルゴ13」のタイトルは、イエスが十字架に架けられ処刑されたゴルゴダの丘と13日という日が懸けられている。 pic.twitter.com/BF6sqESCq0
— こーらいおん(ω)きくらげ (@neriame0411) May 12, 2016
「ゴルゴダの丘」の丘とはイエスキリストが磔にされたエルサレムの丘とされています。
実際の場所はどこなのかというと諸説ありますが、ゴルゴのイメージに近いものとして、エルサレム内城の北にある園の墓付近にある「SKULL HILL(骸骨の丘)」ではないかというものです。
不気味なイメージの場所に、不吉とされる13を合わせた「ゴルゴ13」、ゴルゴに狙われたら死んだも同じ、死神のような殺し屋にピッタリのコードネームではないでしょうか。
ゴルゴ13の主人公の名前の由来と意味 まとめ
1 コードネームの由来はゴルゴダの丘
2 13は不吉だけではない
3 ゴルゴダの丘はイスラエルに実在する
最後まで読んでいただきありがとうございます。
コメント
[…] ちなみに、「檻の中の眠り」ではゴルゴ自らが自分のコードネームについて語る珍しいシーンもあります。 […]
[…] 2位 檻の中の眠り(ゴルゴ13のコードネームの由来が語られる) […]