ゴルゴ13はなぜひどい赤字で依頼を受ける?独自解説泣ける「ガリンペイロ」

ゴルゴのプライベート

ゴルゴ13への依頼の報酬は高額です。

相場ははっきりしないのですが1件20万ドルから、
上はきりがなく数百万ドルでの依頼も数多くあります。

しかし、一度依頼を受けると経費は関係なく、ゴルゴは仕事を成し遂げるために
必要な支出は惜しみません。

またかかった経費を依頼人に追加請求するようなこともなく、時には大赤字になることもあります。

ゴルゴはなぜ大赤字になる依頼を受けるのか、そして過去に仕事でかかった経費で
どれくらいお金を注ぎ込んだことがあるか、ゴルゴとお金、徹底分析します。

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ゴルゴ13ひどい赤字だった仕事 敵は「インセクト」

「最後の間謀ー虫(インセクト)ー」(『ゴルゴ13』第3巻第6話)

この作品は1969年の作品で、「ゴルゴin砂嵐」「ベイルートVIA」の三部作を構成する
ゴルゴ最初の長編エピソードです。

3部作のストーリは「ゴルゴ㏌砂嵐」で第三次中東戦争で活躍したパレスチナゲリラの
スパイダー6のリーダーが死ぬ間際に「虫(インセクト)」の名を口にして、
初めてその存在を知ったゴルゴ。

そして「ベイルートVIA」世界の諜報機関トップたちからの依頼でスパイダー6を全滅させた後
ゴルゴ13はスイス銀行に銀行口座の残高確認に赴いています。
(以外とマメなゴルゴです)

そこで「虫」によるゴルゴ抹殺計画の存在を知り、スナイパーとして生き残るため
ゴルゴのすべてを賭けて闘うことを決意します。

そのときのゴルゴのセリフです

「おれの心に初めてともった火のようなものを消すためには、あいつがインセクトであるという絶対の事実が必要だ……おれだけに通用し、納得できる事実が………その事実のためにおれは、すべてを賭ける……生きてきたすべてと、これから生きるであろうすべてを……」

いまの無口なゴルゴとは程遠い、やや感傷的なセリフですが名言ともいえます。
初期のゴルゴにはこういう長セリフや、イタイギャグが散見されます。

さてスイス銀行口座にあったゴルゴの600万ドル、令和の時代に換算すると
いくらになるのでしょうか。

当時は1ドル360円の時代で、日本円にすると21億6千万円になります。

サラリーマンの給料が令和の時代の10分の1なので、単純に10倍以上の価値があります。

216億円以上のお金といえます。

216億を注ぎ込み、依頼人はいないので収入は0、ゴルゴ史上最大の赤字です。

 

なぜひどい赤字の仕事を受けたのか

この件は、直接赤字仕事を依頼されたのではなく、ゴルゴ抹殺の動きがあり
スナイパーとして生きていくために、立ち向かうための仕事です。

莫大な財産があるので、スナイパー稼業から手を引けば悠々自適に生きていけるのですが、
そうはしませんでした。

ゴルゴは「虫」ではないかと推測したマザー・ヨシュアが第二次大戦中にナチスから迫害を受けていたユダヤ人であることを知り、マザー・ヨシュアの正体をあぶりだすため、
第二次世界大戦を再現することを計画します。(とんでもない計画です)

マザー・ヨシュアが修道女として住むスイスの山村に砲声が鳴り響きます。
修道院に押し入ってきた男たちはパットン将軍麾下の米軍兵士を名乗り、
ナチスドイツの侵攻から住民を保護しに来たと語ります。
マザー・ヨシュアは最初は戸惑いながらも、年老いた自分以外の全てが1944年に戻った世界に
「これは罠だ!私をおとしいれるための罠に違いない!……しかしいったいだれが私を……」と冷静に陰謀の影にいる者を思慮します。
マザー・ヨシュアが乗り込んだ大戦中に使用された輸送機DC4に襲い掛かる、
ハーケンクロイツ(鍵十字)が描かれたメッサーシュミット109。
心の奥深くに刻まれたナチスへの恐怖が呼び起されすっかり動揺したマザー・ヨシュアは
「こ、こちらインセクト!ドイツ空軍指令室へスイス上空における全空軍の攻撃を中止せよ、攻撃を中止せよ!」と無線してしまいます。

DC4のコックピットに座っていたゴルゴは、この無線でマザー・ヨシュアが
「虫」であることを確信して・・。

ゴルゴに挑んて来た「虫」は抹殺できましたが、DC4とメッサーシュミットを用意し、映画撮影として第二次世界大戦をまるまる再現するのに600万ドルを費やす大赤字の仕事になりました。

ゴルゴ13のひどい赤字、泣ける話はこれ

「ガリンペイロ」(『ゴルゴ13』第49巻第160話)

通称ガリンペイロ(ダイヤモンド鉱山職人)という名のならず者集団が、インディオの村を襲い、妻子が殺されたマリオはガリンペイロに仇討ちしてほしいとゴルゴに依頼します。

しかし、依頼金はくずダイヤモンド数粒だけ。

死にゆく者からの依頼、無言のままマリオをみつめるゴルゴ。

依頼を受けるとも、ダイヤも受け取っていないゴルゴが、変装して(安っぽい変装です)
武器商人から装甲車やら地対空ミサイル、機関砲やらを大人買いです。

さらにガリンペイロをおびき出すために、アメリカの旅客機をハイジャックまでします。

しかもアメリカ政府から受け取った身代金と同額の150万ドルをアメリカ政府に渡しているので、150万ドルは完全に持ち出しです。

そしておびき出したガリンペイロを一掃します。

 

ゴルゴ13のひどい赤字 まとめ

1 ゴルゴの赤字1位は第二次世界大戦を再現した「最後の間謀ー虫(インセクト)ー」

2 赤字でも泣ける話は「ガリンペイロ」

3「ガリンペイロ」では兵器を大人買い

最期まで読んでいただきありがとうございます。

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