ゴルゴは不可能と思われた狙撃を可能にする超A級スナイパーです。
ゴルゴの狙撃は技術だけでなく、圧倒的な自然科学、物理科学、化学の知識に裏打ちされた、精密機械のような狙撃です。
狙撃の現場は陸上だけでなく、海底、空中、はては宇宙空間での狙撃もゴルゴは成功させています。
筆者の独自見解でゴルゴにしかできない狙撃、ゴルゴだからこそできる狙撃、ゴルゴファンを魅了してきた数々のミラクルショットを厳選し神技ともいえる狙撃に迫ります。
ゴルゴ13神技ナンバー1狙撃は原発を救った「2億5千万年の荒野」
ゴルゴの狙撃は機械のように正確です。
ターゲットの姿をとらえているときだけでなく、時にはターゲットが見えない時にも狙撃を成し遂げます。
筆者が選ぶナンバー1狙撃は「2万5千年の荒野」(『ゴルゴ13』第64巻第213話)での原子力発電所で被爆しながら見えないターゲットを撃ち抜く狙撃です。
ロス五輪開幕をひかえて運転開始を急ぐ原子力発電所で故障が発生します。
突貫工事がたたって冷却システムが作動しなくなり、誰かが放射能が充満する原子炉内に入り冷却管を撃ち抜かないと原子炉がメルトダウンし、ロスアンゼルスが放射能に汚染され、誰も住めない不毛の地になる危険が迫ります。
原子炉技師のコモン・バリーは偶然にゴルゴの狙撃を目撃し、ゴルゴに仕事を依頼します。
仕事の内容は
1 放射能が充満した原子炉内で被爆しながらの狙撃
2 水蒸気が充満してターゲットは視認できない
3 ターゲットは冷却水を流すステンレスの厚さ40ミリの管
4 一週間後に死ぬ可能性もある
5 子孫にも影響を与えるおそれもある
このような悪条件の依頼を淡々と受けるゴルゴ。
図面からパイプの位置を頭に刻み込み、原発の技術者たちが被爆をものともせずに、ゴルゴの狙撃のための足場を組む様を見つめるゴルゴ。
図面を読み込みバリーとともに原子炉内に飛び込んだゴルゴは放射能に被爆しながらも、機械のような正確さで見えないターゲットを頭の中の記憶だけで撃ち抜くことに成功します。
そして、致死量の被爆となり事故の責任をとり原子炉内での死を選んだバリーに、自らのガイガーカウンターのアラームが鳴り響くなか、最後のタバコに火をつけてやるゴルゴの男気に胸が熱くなります。
狙撃の難易度だけでなく、命をかえりみず仕事を成し遂げた男へ表すゴルゴのやさしさがファンの心をとらえて離さない作品です。
#WHOがなんか言ってるけどカッコいい喫煙シーン載せる
ゴルゴ13『2万5千年の荒野』
目の前で死にゆく依頼人に対して
最後のタバコを吸わせてあげるゴルゴ pic.twitter.com/2Vus4mBt7r— ฅ^._.^ฅ PEPPERほとんど無害⋈ (@PEPPERBOX_) February 2, 2016
狙撃は神ゴルゴが使うスナイパーライフルはこれだ!
ゴルゴ愛用のアーマーライトM16A2は極めて高いレベルを要求されて作られたスペシャルな代物。
ゴルゴが要求するんだから生半可な代物な訳がないか・・・。 pic.twitter.com/TgcgpMiyyo
— 七星@緋色のしきあすエボ (@visionNEMU) April 11, 2021
ゴルゴ13が愛用するライフルは「アーマーライトM16」です。
実は狙撃銃ではなく、軍用の自動小銃です。
ベトナム戦争で使用され、いまも基本構造が踏襲された数々の自動小銃が米軍だけでなく、世界中で使われています。
なぜゴルゴは狙撃銃ではなく「アーマーライトM16」を使うのでしょうか。
一説では、ゴルゴの依頼が狙撃だけでなく強行突入もあり、狙撃後の脱出でも大勢の敵と戦うことがあり、実践投入されてから時間がたっていて信頼性が高く世界中で部品の調達が可能ということが理由と言われています。
作者のさいとうたかお先生は、連載開始当初は先進的だったから「アーマーライトM16」をゴルゴの愛用銃にしたとか。
ゴルゴは「アーマーライトM16」だけを使うのではなく、用途に応じて狙撃銃やカスタム銃、ミサイルなどありとあらゆる兵器を駆使して依頼を遂行します。
ゴルゴ13の愛用するM16はアサルトライフルで狙撃銃
ではない。これは連載開始時の資料で提供してもらった
「長物」が当時最新モデルガンのM16だったからである。
だが現実にM16の後継M4ベースの狙撃銃が開発されて
おり、あながち間違いでもなくなった。#銃器知らない人が嘘だと思う本当のことを言え pic.twitter.com/EZf9sdsC1a— ますぞー(Masuzoh) (@Masuzoh_twt) June 18, 2019
ゴルゴ13の狙撃、最大の狙撃距離は?
最近ゴルゴ13を読み返してるので狙撃される夢をよく見るようになりました。今日はスワンボートをのんきに漕いでいたら急に撃たれました… pic.twitter.com/1kUqayodgA
— 猫田ねたこ Netako Nekota (@netakonetako) January 18, 2020
ゴルゴはライフルの射程距離外からの狙撃を成功させています。
「プロキシー・ファイト」(『ゴルゴ13』(第60巻第207話)では、銃の射程距離外から、見えないターゲットを放物線に撃ち抜く狙撃を成功させています。
ターゲットまでの距離は語られていませんが、2キロ以上離れていたと思われます。
この狙撃では、依頼者がターゲットとゴルフしながら、パットでのアドレス位置を正確に立たせることが狙撃成功の肝でした。
狙撃距離、実際には可能か?
色んな方々が使ってますな😁#ドラグノフ #スナイパー #サバイバルゲーム #サバゲーマーさんと繋がりたい #サバゲー女子 #サバゲー男子 #サバゲー #写真 #映画好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/RbrZyuLX6e
— Rusty(ラスティ) S.F.A. @ HEXERA(ヘクセラ) (@RustySFAHEXERA1) September 12, 2021
ゴルゴのような放物線での狙撃の成功例はほとんどないのですが、ターゲットを視認しての狙撃でも弾丸は放物線を描いています。
ターゲットまでの距離が離れれば離れるほど、発射された弾丸は落下するため、落下を計算してターゲットより高い位置を狙うのが狙撃のセオリーです。
ゴルゴ13の狙撃、失敗はあったか?
ゴルゴ13の貴重な狙撃失敗 pic.twitter.com/rgR8WWJmi5
— шακιта (@3160wacky) August 1, 2015
ゴルゴの狙撃の成功率は99%以上で決して100%ではありません。有名なミスファイアとしてファンに語り継がれているのは「テレパス」(『ゴルゴ13』第53巻第203話)です。
失敗の原因と、その後ゴルゴ13は?
ゴルゴ13を再読。たぶん100周目以上w
50巻代はどれも最高だけど、とくに58巻は全話が狙撃そのものにフォーカスした傑作のオンパレード。ゴルゴが唯一ミスショットした「テレパス」もこの巻。 pic.twitter.com/k2dJOzHADo— 中塚武 (@NAKATSUKATAKESH) November 21, 2018
狙撃の失敗原因は、超能力者がゴルゴの気配を察知して、狙撃の直前にターゲットを移動させて銃弾をよけさせているのです。
さすがのゴルゴも焦り、続けざまに二発目も発射しますが、こちらもよけられてしまいます。
ゴルゴは狙撃の失敗を認め、依頼主に金を返します。
そして落とし前をつけるため、ヨガの達人に弟子入りし自己催眠をかけて狙撃の直前まで気配を消し、超能力者に感知されずに狙撃を成功させます。
さすが、最後にはしっかりケジメをつける男です。
ゴルゴ13の狙撃 は神技まとめ
1 被爆しながらも狙撃を成功
2 狙撃銃よりも軍用の自動小銃を愛用
3 狙撃成功率は99%以上
最後まで読んでいただきありがとうございます。
コメント
[…] ゴルゴの狙撃の成功率は99.9%以上です。 […]
[…] ゴルゴ13は狙撃を得意とするスナイパーです。 […]
[…] なぜゴルゴは狙撃銃を使わずM16アサルトライフルを狙撃に使うのでしょうか? […]
[…] CIAから宇宙空間に漂う軍事衛星を破壊してほしい、という依頼を受けたゴルゴ13。過去にも「軌道上狙撃」(『ゴルゴ13』第巻第話」)で、宇宙空間で発射できるM16をガンスミスのデイブに作ってもらって、狙撃したことはありますが、今回は何を使うのか。 […]
[…] オリンピックの金メダリストでも躊躇する距離を、ゴルゴ13が狙撃できるのか?! […]