ゾンビ映画ではなぜショッピングモールに立てこもりをするのか?

ゾンビ

ゾンビ映画の代表作のひとつに「ZOMBIE(ゾンビ)」(1978年製作)があげられます。

ゾンビ映画の巨匠「ジョージ・A・ロメロ」監督の傑作です。

この映画が生まれて、死者がよみがえり、生きている人間を襲い肉を食べ、
襲われた人間もよみがえりゾンビとなる、という「ゾンビ」映画のコンセプトが
確立されたといっても過言ではありません。

そんな「ZOMBIE(ゾンビ)」はゾンビから逃げた生存者がショッピングモールに立てこもります。

ZOMBIE(ゾンビ)」のリメイク版「ドーンオブザデッド」(2004年製作)でも、
生存者たちはショッピングモールに逃げ込む設定となっています。

「アイアムアヒーロー」(2015年)も主人公やほかの生存者がたてこもるのは、ショッピングモールと同じように物資がふんだんにあるアウトレットモールです。

なぜ、ゾンビ映画では生存者はショッピングモールに立てこもるのでしょうか?

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ゾンビ映画におけるショッピングモールが象徴するものは?

1978年製作の「ZOMBIE」です。

この映画では、テレビ局の社員フランとテレビ局のヘリコプターパイロットスティーブン、
SWATの隊員2人(ロジャー、ピーター)がヘリコプターに乗って避難している途中で見つけた
郊外のショッピングモールに立てこもります。

なぜショッピングモールだったのか、この映画ではヘリコプターで避難するなか、
夜通して飛び続け休むためにたまたま見つけたショッピングモールの屋上に着陸します。

もともとは一時的にスティーブンを休ませる所として選んだのでした。

「ドーンオブザデッド」(2004年)でも主人公の看護師アナの一行が逃げ延びるなかで、
大型ショッピングモールに逃げ込みます。

ZOMBIE」でジョージAロメロ監督はなぜ、ショッピングモールを舞台に選んだのか。

それは、ジョージAロメロ監督は、物資が豊富にあるョッピングモールであれば、
社会が混乱したなかでも衣食住に困ることなく生存できるし、
生存者が隠れるショッピングモールをゾンビが襲ってくれば、
緊急事態でも物資を守ろうとする人間の姿から、大量消費社会を風刺できるのでは、
と考えたからです。

また、フランを演じたゲイランロスはインタビューで

『ショッピング・モールはアメリカの消費社会を象徴しています。劇中、たくさんのゾンビがショッピング・モールにつめかけますが、生ける屍になってまでなぜ彼らはモールに来るのか。
それは彼らが、モールに来ることしか知らないから。彼らの姿は、私たちが“考えない消費者”になってしまったこと示唆しているんです。実はあのショッピングモールはペンシルバニア州のピッツバーグにあり、冬に撮影したので外は極寒でした。ゾンビ役のエキストラのなかには、撮影が始まる前の朝6時半ぐらいから来てモール中をエクササイズのためにウォーキングして、撮影後もずっといたりしたんですよ。「あぁ、モールはアメリカ人の生活そのものなんだな」とその時に思ったことを覚えています』、と話しています。

ジョージAロメロ監督は、消費は生きるための手段ですが、

手段の場所が目的にすりかわっているということも表現するためにショッピングモールを選んだ、

ショッピングモールは生き残るための条件であり、テーマの象徴でもあったのです。

映画の舞台となったショッピングモールは「モンロービルモール」

ZOMBIE」はアメリカのペンシルバニア州のショッピングモール 『モンロービルモール』 で撮影されました。

『モンロービルモール』 は、2018年にジョージ・A・ロメロ監督の彫像が置かれたそうで、
ゾンビファンの聖地となっています。

「ドーンオブザデッド」の舞台となったショッピングモールは、
セットがつくられ店舗のブランドもすべて架空のものだそうです。

ZOMBIE(ゾンビ)」ではすべて実在のブランドがそのまま登場したのでリアルさは格別でした

ゾンビ映画で立てこもった主人公たちはどうなるか?

「ドーンオブザデッド」(2004年)では主人公たちがショッピングモールに逃げ込みます。

そこですでに籠城していたショッピングモールの警備員らと合流します。

新たに逃げ込んでくる人たちや、逃げ込んだものの既に感染している人などに襲われて
死亡するものなどがいてドラマがすすみます。

こちらのショッピングモールに銃や弾薬を扱う店がなく、食料も枯渇してきて、ショッピングモールを出なければならなくなります。

生存者の一人がもっているクルーザーに乗るために、ヨットハーバーを目指します。

途中で多くの仲間が死にますが、なんとかクルーザーにたどり着き出航し、
ゾンビがいないといわれていた島を目指しますが、そこにもゾンビの姿が・・。

一方「ZOMBIE」では、食料も豊富にあり、ショッピングモールには銃砲店もあるため、
物資に困窮することはないのですが、ショッピングモールの物資を奪いに来た
流れ者の集団に襲撃されます。

どちらの作品とも「物資」をキーワードに片方はモールを出て、片方は略奪者に襲撃されます。

ともに消費社会を象徴する「物資」が重要な要素になっています。

ゾンビ映画、最新作情報は?

近年のゾンビ映画のなかで、話題をさらったのは上田慎一郎監督による映画『カメラを止めるな!』(2018)ですね。

カメラを止めるな!」がフランスでリメイクされることが正式発表され、
2021年4月19日よりフランス・パリ郊外にて撮影が開始しており、
日本公開は2022年予定だということです。

ゾンビ映画ではショッピングモールに立てこもり! まとめ

1 ショッピングモールはゾンビ映画のテーマを象徴

2 結局は安住の地ではなくショッピングモールを出ることになる

3 カメラを止めるな!のリメイク版が2022年に公開

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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