ゾンビ映画の代表作のひとつに「ZOMBIE(ゾンビ)」(1978年製作)があげられます。
ゾンビ映画の巨匠「ジョージ・A・ロメロ」監督の傑作です。
この映画が生まれて、死者がよみがえり、生きている人間を襲い肉を食べ、
襲われた人間もよみがえりゾンビとなる、という「ゾンビ」映画のコンセプトが
確立されたといっても過言ではありません。
そんな「ZOMBIE(ゾンビ)」はゾンビから逃げた生存者がショッピングモールに立てこもります。
「ZOMBIE(ゾンビ)」のリメイク版「ドーンオブザデッド」(2004年製作)でも、
生存者たちはショッピングモールに逃げ込む設定となっています。
筋トレ終了~。
今日は腹筋の日でした。
めちゃくちゃキツかったです。
これからDVD見ます。#ドーンオブザデッド #ゾンビ pic.twitter.com/MiXeAm9oe3— さみまるの彼氏 (@tIHLkHZVGmnvDp9) April 30, 2022
「アイアムアヒーロー」(2015年)も主人公やほかの生存者がたてこもるのは、ショッピングモールと同じように物資がふんだんにあるアウトレットモールです。
『アイアムアヒーロー』
意外とホラーみが強くてびっくりした😳ゾンビの動きが怖いし、喋るのもこわい😱漫画っぽい描写とかセリフが個人的には苦手なところもあったけど、全体的には見やすかったと思う🙌大泉洋を配役した時点で優勝🎊 pic.twitter.com/SYrwOyvE0e— 🧸けたそ🧸 (@chocoholic6223m) April 24, 2022
なぜ、ゾンビ映画では生存者はショッピングモールに立てこもるのでしょうか?
ゾンビ映画におけるショッピングモールが象徴するものは?
【ゾンビ】を観た。
ロメロ監督の誕生日という事で1日遅れで久しぶりに観た。
ロメロゾンビの最高傑作だと思っている作品。初見は小学校の時にテレビ放送にて。当時の僕に毎晩悪夢を見せた作品……笑
でも、今ではゾンビ映画マニアにさせてくれた大好きな映画。 pic.twitter.com/OjUc4FJkZX— カワグチ コウ【第5中 (@koujichuankou8) February 5, 2020
1978年製作の「ZOMBIE」です。
この映画では、テレビ局の社員フランとテレビ局のヘリコプターパイロットスティーブン、
SWATの隊員2人(ロジャー、ピーター)がヘリコプターに乗って避難している途中で見つけた
郊外のショッピングモールに立てこもります。
なぜショッピングモールだったのか、この映画ではヘリコプターで避難するなか、
夜通して飛び続け休むためにたまたま見つけたショッピングモールの屋上に着陸します。
もともとは一時的にスティーブンを休ませる所として選んだのでした。
「ドーンオブザデッド」(2004年)でも主人公の看護師アナの一行が逃げ延びるなかで、
大型ショッピングモールに逃げ込みます。
「ZOMBIE」でジョージAロメロ監督はなぜ、ショッピングモールを舞台に選んだのか。
それは、ジョージAロメロ監督は、物資が豊富にあるショッピングモールであれば、
社会が混乱したなかでも衣食住に困ることなく生存できるし、
生存者が隠れるショッピングモールをゾンビが襲ってくれば、
緊急事態でも物資を守ろうとする人間の姿から、大量消費社会を風刺できるのでは、
と考えたからです。
また、フランを演じたゲイランロスはインタビューで
『ショッピング・モールはアメリカの消費社会を象徴しています。劇中、たくさんのゾンビがショッピング・モールにつめかけますが、生ける屍になってまでなぜ彼らはモールに来るのか。
それは彼らが、モールに来ることしか知らないから。彼らの姿は、私たちが“考えない消費者”になってしまったこと示唆しているんです。実はあのショッピングモールはペンシルバニア州のピッツバーグにあり、冬に撮影したので外は極寒でした。ゾンビ役のエキストラのなかには、撮影が始まる前の朝6時半ぐらいから来てモール中をエクササイズのためにウォーキングして、撮影後もずっといたりしたんですよ。「あぁ、モールはアメリカ人の生活そのものなんだな」とその時に思ったことを覚えています』、と話しています。
ジョージAロメロ監督は、消費は生きるための手段ですが、
手段の場所が目的にすりかわっているということも表現するためにショッピングモールを選んだ、
ショッピングモールは生き残るための条件であり、テーマの象徴でもあったのです。
映画の舞台となったショッピングモールは「モンロービルモール」
「ZOMBIE」はアメリカのペンシルバニア州のショッピングモール 『モンロービルモール』 で撮影されました。
明日のV-ZONE @PLUSONEWEST 『ゾンビ』ショッピングモールのロケ地、モンローヴィル・クリアファイルも販売します! #zombie #dawnofthedead #monrovillemall pic.twitter.com/Q5qvuJAkiK
— TERROR FACTORY テロファクトリー (@terror_factory) December 1, 2018
『モンロービルモール』 は、2018年にジョージ・A・ロメロ監督の彫像が置かれたそうで、
ゾンビファンの聖地となっています。
「ドーンオブザデッド」の舞台となったショッピングモールは、
セットがつくられ店舗のブランドもすべて架空のものだそうです。
「ZOMBIE(ゾンビ)」ではすべて実在のブランドがそのまま登場したのでリアルさは格別でした
ゾンビ映画で立てこもった主人公たちはどうなるか?
ドーンオブザデッド
ゾンビ映画の起承転結がとても綺麗に組み込まれている名作。走るゾンビってこれが元祖かな?
ショットガン+黒人警官の組み合わせの安心感はすごい pic.twitter.com/2VjPI476Dr— 先輩と後輩@12/18 Radiotalk本社イベント (@sepakopasecret) November 13, 2018
「ドーンオブザデッド」(2004年)では主人公たちがショッピングモールに逃げ込みます。
そこですでに籠城していたショッピングモールの警備員らと合流します。
新たに逃げ込んでくる人たちや、逃げ込んだものの既に感染している人などに襲われて
死亡するものなどがいてドラマがすすみます。
こちらのショッピングモールに銃や弾薬を扱う店がなく、食料も枯渇してきて、ショッピングモールを出なければならなくなります。
生存者の一人がもっているクルーザーに乗るために、ヨットハーバーを目指します。
途中で多くの仲間が死にますが、なんとかクルーザーにたどり着き出航し、
ゾンビがいないといわれていた島を目指しますが、そこにもゾンビの姿が・・。
一方「ZOMBIE」では、食料も豊富にあり、ショッピングモールには銃砲店もあるため、
物資に困窮することはないのですが、ショッピングモールの物資を奪いに来た
流れ者の集団に襲撃されます。
どちらの作品とも「物資」をキーワードに片方はモールを出て、片方は略奪者に襲撃されます。
ともに消費社会を象徴する「物資」が重要な要素になっています。
ゾンビ映画、最新作情報は?
カメラを止めるな📸 pic.twitter.com/Hx21BZi1r4
— グルメな忍 相互フォロー 野毛女子 (@tonarinogurume) November 22, 2021
近年のゾンビ映画のなかで、話題をさらったのは上田慎一郎監督による映画『カメラを止めるな!』(2018)ですね。
「カメラを止めるな!」がフランスでリメイクされることが正式発表され、
2021年4月19日よりフランス・パリ郊外にて撮影が開始しており、
日本公開は2022年予定だということです。
ゾンビ映画ではショッピングモールに立てこもり! まとめ
1 ショッピングモールはゾンビ映画のテーマを象徴
2 結局は安住の地ではなくショッピングモールを出ることになる
3 カメラを止めるな!のリメイク版が2022年に公開
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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