「ゴルゴ13」には数々の傑作があります。
凡人には実行不可能な困難な狙撃を成し遂げたゴルゴや、ゴルゴを絶体絶命の窮地にまで追い込んだ強敵たちとの死闘の数々、また時にはハードボイルドラブロマンスストーリー、そして世界政治に登場する超VIPからの依頼も完遂する名シーン、そして時折見せるゴルゴの男気。
そんな「ゴルゴ13」の傑作から、筆者の独自目線による選りすぐりの傑作と名エピソード、名シーンを徹底解説します。
「ゴルゴ13」の傑作と名エピソード、ファンに愛される作品
年末に録画しておいたNHK大アマゾンスペシャルを観ている。ガリンペイロと聞いて思い出すのはゴルゴ13第49巻収録の話。ゴルゴが情で動いた(と思われる)珍しいエピソード。これが1980年の作品だから、アンテナというか、その題材の広さに改めて驚きます。 pic.twitter.com/bMD38N4prP
— donguri (@baburakatabura) January 2, 2021
連載ギネス記録を更新している「ゴルゴ13」には多くの傑作があります。
その中でも名エピソードが含まれているのが「ガリンペイロ」(『ゴルゴ13』(第49巻第173話)です。
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ガリンペイロとはブラジルのアマゾン奥地にゴールドラッシュのころにやってきて、ダイヤモンドでの一攫千金をめざす山師集団のことをいいます。
ガリンペイロに妻と娘を殺されたインディオのマリオから、くずダイヤ5粒での命を賭した依頼を受けるゴルゴ。
この話のエピソードはコスパの悪さナンバー1だということです。
ガリンペイロをおびき出すため、戦闘車両をはじめとした武器をそろえ、ハイジャックまでやってしまう。
採算度外視のゴルゴの男っぷりにほれてしまう作品です。
傑作「G資金異聞 激流激る南沙」には名エピソード
ゴルゴ13から国連宛に「すべてを捨てし者」名義で200億ドルが寄付される(1994.4.2)。(ゴルゴ13『潮流激る南沙~G資金異聞~』) pic.twitter.com/YFmZpD1006
— Yu_Luck (@Yu_Luck) April 1, 2019
『G資金異聞 潮流激る南沙』(『ゴルゴ13』第108巻第363話)
天然資源が豊富に眠る南沙諸島の利権をめぐり、ゴルゴの財産が開発に投じられると噂が広まります。
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ゴルゴの弱体化を狙った武器商人の仕業ですが、ゴルゴは「すべてを捨てし者」として2兆円を国連に寄付し、武器商人を始末して噂の鎮静化を図ります。
この話のエピソードは、実はゴルゴ13の最終回として描かれたものではないか?と言われていることです。
ラストで過去の仕事シーンが描かれ、立ち去るゴルゴの後ろ姿が。
最終話であっても不思議ではない傑作です。
なんだか妙に最終回っぽい演出があるのが「G資金異聞 潮流激る南沙」(1994年作品)です。ゴルゴが全財産(約二兆円)を捨てて一から出直す話。
ちなみにゴルゴを引退寸前まで追い込んだ敵の顔がちょっとさいとうたかをに似ています。 pic.twitter.com/fChmztK1Sq— ノザキハコネ (@hakoiribox) September 29, 2021
「ゴルゴ13」の傑作で名シーンはこれ
ダンはゴルゴみたいに鐘に跳弾させて狙撃してた訳か
ゴルゴ13 第194話「110度の狙点」 #FateEX_LE pic.twitter.com/kQxUggMD4d— A作 (@Asaku_man) February 24, 2018
「110度の視点」(『ゴルゴ13』第58巻第194話)でサウジアラビア国王顧問のザルマンは、姪のミーシャが暴行のうえ殺され、ゴルゴに犯人の抹殺を依頼します。
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しかし犯人は自分の息子であるナジャー皇太子であったことが明らかになり、ザルマンは息子を守るためゴルゴを始末することを決意し、サウジアラビアの暗殺団のハリージュ派をも動員してゴルゴの抹殺を図ります。
難なくハリージュ派を返り討ちにしたゴルゴはモスクの奥深くに隠れるナジャー皇太子を狙撃するため、モスクの尖塔を使った跳弾による狙撃を成功させます。
見えないターゲットを狙撃するため、跳弾の確度を計算し、狙撃のタイミングはイスラム教の礼拝で信者が頭を上げる時を狙うなど、ち密な計算に基づく狙撃が見ものです
ファンが選んだ名シーンランキング
ゴルゴ13,イクシオン pic.twitter.com/vXZ0jIpVKd
— 我々@耐えられぬアッチャラペッサ飲むbot (@cw_wareware) May 17, 2018
第3位は盲目の狙撃者「イクシオン」との死闘です。(ゴルゴ13第2巻9話「南仏海岸」)
盲目だが銃を抜く速さはゴルゴを凌駕する天才スナイパー「イクシオン」。
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銃を抜くスピードでは敵わないゴルゴが、一度銃を捨ててイクシオンを惑わせて仕留めるという奇策にでて、緊張感あふれる撃ち合いの末イクシオンはゴルゴに敗れます。
絶命したイクシオンに寄り添い、泣き続ける飼い犬のケンタウルス、数歩立ち去ったあとで、ケンタウルスをイクシオンの元へ送ったゴルゴ。
犬に優しいゴルゴが抱く同じプロへのリスペクトを感じる作品です。
第2位は「1万キロの狙撃」(『ゴルゴ13第191巻第519話』)
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無人機の誤爆で瀕死の重傷を負ったゴルゴが、これを機会にゴルゴ抹殺を狙う米軍の無人機による攻撃をかいくぐり、医療ロボット「レオナルド」がある病院に逃げ込み、医療ロボットをつかって自らの手術を行い応急処置を施します。
圧巻の名シーンは、自分を救った医療ロボット「レオナルド」を使って、ゴルゴ抹殺を企てた者の狙撃を1万キロ離れた病院から成し遂げたことです。
作中に登場するゴルゴのセリフがまたかっこいい。
はあ、ゴルゴってほんまかっこいいこというわ…
#ゴルゴ13
#1万キロの狙撃 pic.twitter.com/GFEWx1AfUp— 桒原バモス(ほぼ酒アカ) (@26Vamos) March 14, 2019
第1位は「全て人民のもの」(『ゴルゴ13』 第81巻第277話)
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ゴルゴ出生の謎をめぐる作品で、ラスプーチン、レーニン、トロッキー、そしてアンドロポフ、ゴルバチョフなど歴史上の人物が実名で登場する作品です。
ゴルゴがロシア皇帝の末裔ではないか、との仮説のもとストーリーは進みます。
名シーンはゴルゴの抹殺を依頼されたシュヴァイツェルの姿が見えないのに、動きを予測して狙撃を成功させるシーンです。
ゴルゴは超能力者ではないかと思わせる射撃術に思わず息をのんでしまいます。
さいきんFGOのアナスタシアが話題だけど、個人的に、アナスタシアというと、ゴルゴ13の「すべて人民のもの」というエピソードを思い出す(アナスタシアの妹にあたる、存在を隠されたロマノフの皇女をめぐる物語) pic.twitter.com/mrXSM3AW1y
— 雷 (@thunderbolt914) April 5, 2018
ゴルゴ13の傑作ランキング まとめ
1 ガリンペイロはゴルゴの男気がひかる
2 ゴルゴの資産は2兆円以上
3 跳弾の狙撃は圧巻
最後まで読んでいただきありがとうございます。
コメント
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